【活動方針4】働きがいのある職場づくり
○行内コミュニケーション
経営陣との意見交換会
当行の経営方針や営業戦略を経営陣自ら現場に伝え、営業現場の声を経営に活かすための話し合いの場として「経営陣との意見交換会」を、2007年より毎年実施しています。2021年度は全営業店を対象に58会場で開催され、約887名の従業員が参加しました。今後も、経営陣と現場の従業員との忌憚のない対話を通じ、行内間の良好なリレーションづくりに取り組んでいきます。
メンター制度
新入行員の人間的成長とキャリアアップをサポートするため、2009年度より「メンター制度」を導入しています。メンター制度は、職場において身近な相談相手であり頼れる理解者である先輩が、新入行員の人間的成長とキャリア発達をサポートする仕組みです。なお、「メンター」とは助言者・指導者を、「メンティ」は指導される側を意味し、ここではメンターが新入行員と同一店内の先輩、メンティが新入行員のことを指しています。
○健康経営の推進
健康経営優良法人に認定
当行グループは、従業員の健康を重要な経営資源の一つと位置付け、健康増進による組織活力および生産性の向上を図るとともに、青森県の短命県返上に貢献できるよう健康増進支援に取り組んでいます。
2022年3月、従業員の健康管理を経営的な視点で考える「健康経営」について、優良な取り組みを実施している法人を顕彰する国の制度「健康経営優良法人2022(大規模法人部門)」に認定されました。
「敷地内禁煙」および「就業時間内禁煙」の実施
受動喫煙の防止および従業員の疾病予防と健康増進を図るため、2019年10月より、敷地内禁煙および就業時間内禁煙を実施しています。当行の全施設において、敷地内・建物内は終日禁煙とし、敷地内にかかわらず、外出先、出張先、移動先を含めたあらゆる場所において就業時間内は禁煙としています。
「健やか隊員養成プログラム」の実施
従業員の健康意識の醸成を図るため、2015年度より「青森県医師会健やか力推進センター」が提供する「健やか隊員育成プログラム」を開催しています。「健やか隊員」とは、同センターが任命する地域や学校、職場における健康づくりのリーダーで、プログラム修了者は健康づくりのリーダー「健やか隊員」として、各所属店において健康づくり活動を行っています。
ピンクリボン運動~「乳がんモデル体験会」の実施〜
乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進する「ピンクリボン運動」の一環として、2017年よりNPO法人あおもり男女共同参画をすすめる会の協力の下、当行従業員向けに「乳がんモデル体験会」を実施しています。
体験会では、胸のしこりを確認できるシリコン製の「乳がん触診モデル」を用いて、同法人職員から指導を受けながらしこりを見つける方法を学び、乳がんの早期発見と検診の大切さについて理解を深めています。
2021年度は、新型コロナウイルス感染防止のため実施を見送りました。
弘前大学COIプログラムへの参画および啓発型健診の実施
2019年5月、健康経営の高度化を目的として、弘前大学センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム(※1)に参画し、2021年11月には第3回目の「啓発型健診(※2)」を当行従業員に対して実施しました。啓発型健診は弘前大学がCOIプログラムの一環として開発したものです。昨年度までは、健康測定を行ったあとに検査結果を踏まえた講義を実施していましたが、最終年の今年度は新型コロナウイルス感染症防止のため講義を中止し、測定結果のフィードバックと健康状態のチェックを行いました。
当行で3年間継続して提供したデータは、弘前大学COIでの健康に関する研究開発に活用されます。
ドイツ式健康ウォーキング「クアオルト」の実施
従業員の健康増進に向け、2014年度より「ドイツ式健康ウォーキング」を浅虫温泉公園(青森市)にて実施しています。「ドイツ式ウォーキング」とは、ドイツで行われている「クアオルト(※)」の手法を取り入れた健康づくりに役立つウォーキングです。心拍数を測ったり汗を発散させたりしながら、自分の体力にあった頑張らないウォーキングを目指します。また、専門ガイドが疲れをためないストレッチ方法や心拍数を測るタイミングなどをサポートしながらゆっくりと森林公園や砂浜などで構成されるコースを歩きます。
なお、2021年度は新型コロナウイルス感染防止のため実施を見送りました。
○ダイバーシティの推進
服装の多様化推進
活力ある組織風土づくりやダイバーシティの推進・ブランドイメージの進化等を図るため、勤務時における服装の多様化を推進しています。2020年4月、TPOに応じたドレスコード「A-biz スタイル」を制定しました。
厚生労働省より「えるぼし認定」
当行は、2016年4月に施行された女性活躍推進法に基づく「基準適合一般事業主」として青森労働局長より認定(えるぼし認定)を受けました。
えるぼし認定制度とは、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画を策定し、届出を行った事業主のうち、女性の活躍推進への取り組みの実施状況が優良な事業主が労働局への申請により厚生労働大臣から認定を受けられるものです。認定の段階は「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの評価項目を満たす項目数に応じて3段階あります。当行は「管理職比率」を除く4項目を満たしており、2段階目の認定を受けました。
あおぎん「ウーマン・アクティブ」宣言!!
本格化する人口減少や成熟社会における価値観の多様化への対応として、より一層女性の活躍を推進するため2016年4月、「あおぎん『ウーマン・アクティブ』宣言!!」を行うとともに、女性活躍推進施策「あおぎん『ウーマン・アクティブ』プログラム」を策定しました。
「あおぎん『ウーマン・アクティブ』宣言!!」の内容
- 【理念】
- 女性が意欲に満ち溢れ、活き活きと仕事ができる職場を目指すことで、組織活性化および生産性向上を促進する
- 【第3フェーズ目標】
- ① 計画終了までに年間の新規役席登用者における女性割合を40%以上とする
- ② 女性の法人営業担当者を2021年度比50人以上の増加とする
「あおぎん『ウーマン・アクティブ』プログラム(第3フェーズ)」の概要
- 実施時期
- 2022年4月1日~2026年3月31日
- 【取組内容】
- <キャリア開発支援>
① キャリア意識の醸成
② 職位者によるサポート強化
③ ワーク・ライフ・バランスの推進 - <活躍フィールドの拡大>
① 戦略的配置の実施
② 育成体制の充実
障がい者を対象とした職場見学会やトライアル雇用の実施
2021年12月、「障がい者とその支援者を対象とした職場見学会」を実施し、3日間で42名の方にご参加いただきました。銀行の施設見学のほか、採用情報や職場実習の受け入れに関する説明と質疑応答を行い、参加した方々に青森銀行で実際に働く姿をイメージしていただきました。
今後も職場実習の受け入れやトライアル雇用を継続し、障がい者雇用の促進に取り組んでいきます。
◯ワーク・ライフ・バランスの推進
「イクボス宣言」に係る取り組み
「働き方改革」による生産性の向上とワーク・ライフ・バランスの実現に取り組んでいくために、2017年2月、県内民間企業初となる「イクボス宣言」を表明しました。「イクボス」とは、部下とのワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の両立)や人生を応援しながら、組織の実績や結果を出しつつ、自らも仕事や私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことをいいます。
同年以降、新任の部店長も個々に「イクボス宣言」を行っており、今後も総労働時間の削減、各種制度休暇の取得促進、男性の育児休業取得促進に積極的に取り組んでいきます。
出産・育児に係る支援
育児休業者サポートセミナー
2017年9月より、育児休業中の女性従業員のスムーズな職場復帰を支援するため「育児休業者サポートセミナー」を開催しています。育児休業中に復帰後の働き方をイメージし、育児休業中の従業員同士による情報交換の機会を提供することで、心理的負担を軽減することを目的としています。
2021年度は新型コロナウイルス感染予防のため開催を見送り、毎月書面にて情報提供を行いました。
プレママセミナー
2017年1月より、出産予定のある女性従業員(プレママ)向けに、出産・育児に伴う不安を軽減するための「プレママセミナー」を開催しています。
本セミナーは、出産に係わる悩みや不安を減らすとともに、有意義に産休・育休期間を過ごすためのヒントを得てもらうことと、プレママ同士の情報交換を目的としており、毎年2~3回開催しています。
企業主導型保育所との提携
育児中の従業員が仕事と育児を両立できる環境を整えるため、2017年11月に青森県内2ヵ所の企業主導型保育所と利用契約を締結しました。2022年3月末時点で、青森県内において6ヵ所の保育所と利用契約を締結しています。
「あおもり働き方改革推進企業」に認定
2017年9月、「あおもり働き方改革推進企業」認定制度に認証されました。同制度は仕事と生活の両立や子育て支援等、働き方改革に積極的に取り組む企業を県が認証する制度で、当行は16番目の認証企業となりました。
同制度は、「あおもり働き方改革宣言企業」の登録を受けた事業主で、働き方改革への取り組み状況等、一定の要件をクリアした企業を県が認証することで、人材の定着・確保、社員の能力発揮、生産性の向上、働きがいのある職場の実現を促し、県内企業の成長加速を支援するものです。
当行は、若手の職場定着、女性の継続就業率、男性の育児休業取得、長時間労働是正等、9つの取組項目が評価されました。
「フレックスタイム制」の導入
2020年4月より、総労働時間の削減による生産性向上とワーク・ライフ・バランスの更なる充実を図るため「フレックスタイム制(※)」を導入しています。本制度の導入により、従業員が自身の業務に応じて労働時間を効率的に配分することが可能となったほか、育児や介護など、自身の生活事情に応じた多様な働き方が可能になりました。