【活動方針1】豊かなふるさとを未来へ
○気候変動対応への取り組み
「NTTグループグリーンボンド」への投資
2021年10月、NTTファイナンス(株)が発行するグリーンボンドへの投資を行いました。
グリーンボンドとは、CO2削減等の環境改善効果を有する事業を対象とする資金調達を行うために発行される債券のことであり、ESG(※1)投資の対象となります。本債券は、ICMA(International Capital Market Association/国際資本市場協会)が定義するグリーンボンド原則に適合する旨、サステイナリティクス(オランダに本社を置くESGリサーチや評価を行う企業)からセカンドパーティオピニオン(第三者評価)を取得しています。
同社を含むNTTグループは、2021年9月に新環境ビジョンを策定してカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを行っており、本債券の対象グリーンプロジェクトは、新規または既存のNTTグループによる5G関連投資、FTTH関連投資、IOWN(※2)構想の実現に向けた研究開発投資、再生可能エネルギープロジェクト(風力・太陽光)となっています。
本債券への投資により、CO2排出量削減やエネルギー効率改善を通じた環境課題の解決、低炭素社会の実現に向けたイノベーション創出に貢献すると考え、投資を決定しました。
(※1)ESG
環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉。「ESG投資」とはこれらの要素を重視・選別して行う投資のこと
(※2)IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)
あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、多様性を受容できる豊かな社会を創るために、光を中心とした革新的技術を活用した高速大容量通信・低消費電力・低遅延のネットワーク・情報処理基盤
「カーボンニュートラルファンド1号投資事業有限責任組合」への出資
2021年12月、再生可能エネルギー事業へ投資を行う「カーボンニュートラルファンド1号投資事業有限責任組合」に対し、出資約束額を3億円とする組合契約を締結しました。
ファンド運営会社であるZエナジー(株)は、再生可能エネルギーを「つくる」発電事業に投資するだけでなく、安定的な購入者と小売電気事業者の双方のマッチングを行うことで「つかう」ところまでを一気通貫で実施し、日本の再生可能エネルギー拡大に貢献することを目指しています。当行は、気候変動対応などの環境課題の解決に資する同社の取り組みに賛同し、本ファンドへ出資しました。
森林再生に向けた取り組み〜「青い森づくり推進機構」再造林事業への参画〜
青森県は、日本三大美林の一つ「青森ヒバ」の産地として有名ですが、本県の原木需要が大幅に増加している一方で伐採後の再造林が停滞しており、将来的な森林資源量の減少および公益的機能の低下が懸念されています。
2019年5月より、上記課題の解決に向け森林事業者の再造林事業への助成を行う「青い森づくり推進基金」の運営に参画し、将来必要となる森林資源の確保と、林業の持続的経営の推進に取り組んでいます。
森林認証を受けた「環境にやさしい」用紙の使用とビニール製手さげ袋の廃止
株主優待制度「あおぎん悠悠倶楽部(※1)」の『株主優待品カタログ』『定時株主総会招集ご通知』『ミニディスクロ―ジャー誌』や紙資源リサイクル業務に使用している段ボール箱に森林認証(※2)を受けた用紙を使用することで、違法伐採や環境破壊を抑止し、森林保全や林業を間接的に支援することに貢献しています。
また、2021年4月からSDGsの達成に向けた取り組みとしてプラスチックごみの削減に貢献するため、店頭等で配布しているビニール製手さげ袋を廃止し、森林認証を受けた用紙を使用した環境に優しい手さげ袋を準備しました。
(※1)あおぎん悠悠倶楽部
1997年7月、株主の皆さまへの感謝の気持ちをお伝えするために創設。
1年以上継続保有している株主を対象とし、毎年3月31日現在の所有株数に応じて、青森県の特産品をプレゼントする制度。
なお、2022年4月より(株)プロクレアホールディングスの株主優待制度に移行しました。
(※2)森林認証
持続可能な森林経営が行われている森林を第三者機関が認証する制度。
○環境保全活動への取り組み
水資源保護に向けた役職員名刺への新素材(LIMEX)の導入
2019年1月より、役職員が使用している名刺の一部を対象に素材を「紙」から「LIMEX(ライメックス)(※)」に切り替えています。原料に水や木を使用しないLIMEX名刺は、100枚で約10ℓの水を守る効果があるとされています。
(※)LIMEX
(株)TBMが開発・製造している、ポリプロピレン等のプラスチック素材と石灰石(主に炭酸カルシウム)を混合成型した新素材。
2018年12月に開催されたCOP24(第24回気候変動枠組条約締約国会議)にてLIMEX製のレジ袋やゴミ袋等が発表される等、SDGsの観点から世界的に注目度が上昇。
普通紙を1t生産する場合、樹木を約20本、水を約100t使用するが、LIMEXは原料に木や水を使用せず、石灰石0.6〜0.8tとポリオレフィン約0.2〜0.4tからLIMEX約1tが生産可能。紙ではなく「石」なので耐水性が高く、経年劣化に強い等の特徴がある。
ホタテ貝殻を有効活用した路面標示用塗料の導入
ホタテの貝殻をリサイクルした塗料「シェルマーカー(※)」を導入しています。2021年5月の松原通り支店(青森市)と浜館支店(青森市)に続き栄町支店(青森市)に駐車場の白線表示をシェルマーカーで施工しました。
ホタテ産業は青森県における重要産業の一つですが、加工後に大量に排出される貝殻等の処理は、環境保全および処理費用の面から地域の課題となっています。ホタテの貝殻をリサイクルして配合したシェルマーカーは、既存製品と同等の性能を維持しつつ、産業廃棄物の削減と自然環境保護に寄与するエコ商品です。
(※)シェルマーカー
2016年10月、青森県の「レッツBuyあおもり新商品」に認定。
製造元:大管工業(株)(青森市)
松原通り支店での施工(2021年5月)
グリーン購入法調達基準適合の冷暖房設備導入
2001年4月に施行された「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」に示されたエネルギー消費効率などの基準に適合する冷暖房機器の導入を進めており、2021年度は2ヵ店に導入しました。2022年度も2ヵ店で導入予定です。
「小さな親切」運動~春のクリーン大作戦~
当行は「小さな親切」運動青森県本部の事務局として、毎年「春のクリーン大作戦」を実施しています。2019年4月には25回目となるクリーン大作戦を実施し、約10万人の参加者が県内各地区の清掃に取り組みました。
なお、2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症防止のため、実施を見送りました。