【活動方針3】働きがいのある職場づくり
○「あおぎん健康宣言」に基づく健康経営の推進
あおぎん健康宣言
青森県が全国ワーストの短命県であることを背景に、「健康」への取り組みが強化される中、従業員の健康増進の推進により生産性の向上を図る「健康経営」が注目されております。当行では、従業員の健康を重要な経営資源の一つと位置付け、健康増進による組織活力および生産性の向上を図るとともに、地域の皆さまの健康増進への積極的な支援により、青森県の短命県返上に貢献することを目的として2014年2月、「あおぎん健康宣言」を策定いたしました。
健康優良法人「ホワイト500 」2年連続認定
従業員の健康管理を経営的な視点で考える「健康経営」について、優良な取り組みを実施している法人を顕彰する国の制度、「健康経営優良法人(大規模法人部門)ホワイト500」に、当行は2年連続で認定されました。
当行グループは、今後も「健康経営」を積極的に推進していくとともに、青森県の健康増進を支援し、短命県返上に貢献できるよう、取り組んでまいります。
健康増進プログラム「花王スマート和食プログラム」開催
当行は、花王㈱と連携し、当行職員を対象として「花王スマート和食プログラム」を実施しております。この取り組みは、健康増進のために重要な「食生活」を見直すために、花王㈱が監修する健康的な「スマート和食弁当」を、3ヵ月間昼食として食べ、定期的な食事チェックや健康状態の測定を行い、健康意識・健康状態の改善を図るものです。
本プログラムは、2015年度に弘前市内店、2017年度に八戸市内店の職員を対象に2回実施され、20~50代の職員男女合計約100名が参加いたしました。
「健やか隊員育成プログラム」開催
職員の健康意識の醸成を図るため、2015年度より「青森県医師会健やか力推進センター」が提供する「健やか隊員育成プログラム」を開催しております。「健やか隊員」とは、同センターが任命する地域や学校、職場における健康づくりのリーダーです。
3回目の開催となった2017年度は、本部・営業店の次席者を中心に45名が参加し、健康教養に関する講義の他、骨密度や体組成等の健康測定、運動講義、栄養講義を通して健康に関する理解を深めました。プログラム修了者は、健康づくりのリーダー「健やか隊員」として、各所属店において健康づくり活動を行っております。
大塚製薬・青森ワッツと連携で「女性の健康セミナー」開催
2018年1月、当行職員を対象とする「女性の健康セミナー」を開催いたしました。本セミナーは、女性がイキイキと働きやすい職場環境を整えるため、大塚製薬㈱および青森ワッツの協力で行われました。
セミナーでは、あおもり女性ヘルスケア研究所の蓮尾豊氏が講義を行い、男女合わせて37名の参加者が女性ホルモンバランスとライフステージの関係等について理解を深め、続いて、青森ワッツチアダンスチーム「ブルーリングス」によるエクササイズ教室が行われました。
ドイツ式健康ウォーキング「クアオルト」の開催
職員の健康増進に向け、2014年度より、「ドイツ式健康ウォーキング」を浅虫温泉公園(青森市)にて開催しております。「ドイツ式ウォーキング」とは、ドイツで行われている「クアオルト」※の手法を取り入れた健康づくりに役立つウォーキングです。心拍数を測ったり、汗を発散させたりしながら、自分の体力にあった頑張らないウォーキングを目指します。また、専門ガイドが疲れをためないストレッチ方法や心拍数を測るタイミングなどをサポートしながらゆっくりと森林公園や砂浜などで構成されるコースを歩きます。2017年度は5回開催され延べ99名が参加、2014年度の実施以降4年間で延べ400名の職員とその家族が参加しております。
※クアオルトとは:ドイツ語で、療養地・健康保養地を指します。ドイツでは、温泉や海、泥、気候などで疾病を治療緩和、予防する自然療法が医療保険の対象となっております。その治療する地域として整備された長期滞在型の療養地・健康保養地を「クアオルト」として国が認定しております。
ピンクリボン運動~乳がんモデル体験会の実施~
乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進する「ピンクリボン運動」の一環として、NPO法人あおもり男女共同参画をすすめる会の協力の下、当行職員向けに「乳がんモデル体験会」を実施いたしました。
体験会では、胸のしこりを確認できるシリコン製の「乳がん触診モデル」を用い、同法人職員から指導を受けながら、しこりを見つける方法を学び、乳がんの早期発見と検診の大切さについて理解を深めました。
○女性の活躍推進に向けた取り組み
あおぎん『ウーマン・アクティブ』宣言!!
当行は、本格化する人口減少や成熟社会における価値観の多様化への対応として、より一層女性の活躍を推進するため2016年4月、「あおぎん『ウーマン・アクティブ』宣言!!」を行うとともに、女性活躍推進施策「あおぎん『ウーマン・アクティブ』プログラム」を策定いたしました。
「あおぎん『ウーマン・アクティブ』宣言!!」の内容
- 理念
- 女性が意欲に満ち溢れ、活き活きと仕事ができる職場を目指すことで、組織活性化および生産性向上を促進する
- 目標
- 2018年度までに女性の管理・監督職者を30%増加させる (2016年3月末比)
「あおぎん『ウーマン・アクティブ』プログラム」の概要
- 実施期間
- 2016年4月1日~2019年3月31日
- プログラムの主な内容
- ① 意識啓発
② キャリア開発
③ ワーク・ライフ・バランス支援
④ 地域交流・支援
<あおぎん>ウーマン・リーダーズ・ネットワーク
女性の活躍推進を後押しするため、青森県内の女性リーダーで構成する「〈あおぎん〉ウーマン・リーダーズ・ネットワーク」を、2015年3月に設立いたしました。会のメンバーは、企業経営者を中心に、青森県内の産・学・官・金の各分野において活躍する女性リーダーから構成され19名でスタートいたしました。第1回の交流会では、ブックオフコーポレーション㈱の取締役相談役である橋本真由美氏を講師に迎えました。
2017年12月には、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長で産婦人科医師の対馬ルリ子氏を講師に迎え、第2回の交流会を実施いたしました。対馬氏は、「女性のWell-beingが地域を変え世界を平和にする」をテーマに講演を行い、女性の健康への意識向上の重要性に理解を深めました。
また、〈あおぎん〉ウーマン・リーダーズ・ネットワークは、北洋銀行の女性経営者組織「北洋女性ビジネスセミナー」会員との合同交流会を、2015年に8月に函館市で、2016年8月に青森市でそれぞれ開催しております。
女性企画チーム(チーム椿)の活動
【女性企画チーム(チーム椿)のロゴマーク】
2016年8月、女性の視点を営業や経営に活かすために「女性企画チーム(チーム椿)」が結成されました。チーム椿は、同年4月に策定された「ウーマン・アクティブ」プログラムに基づき設立され、メンバーは公募によって選抜、任期は1年です。第1期生のメンバーは、商品・サービス等の企画・提案、ウーマン・リーダーズ・ネットワークや外部団体との交流会の実施、お客さま向けイベントの開催、職場活性化、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた企画・提言等をテーマに、月1回程度会議を開催し、女性の視点を活かした企画・立案に取り組みました。
2017年8月には、第2期生のメンバーが認定されました。女性活躍推進に向けた人事制度に係る提言、商品・サービスに係る企画、第1期生の企画の具現化、外部団体との交流会の実施、顧客向けイベントなどについて、月1回程度会議を開催し、女性の視点を活かした企画・立案に取り組んでおります。
厚生労働省より「えるぼし認定」
当行は、2016年4月に施行された女性活躍推進法に基づく「基準適合一般事業主」として青森労働局長より認定「えるぼし認定」を受けました。
「えるぼし認定」制度とは、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画を策定し、届出を行った事業主のうち、女性の活躍推進への取り組みの実施状況が優良な事業主が労働局への申請により厚生労働大臣から認定を受けられるものです。認定の段階は、「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの評価項目を満たす項目数に応じて3段階あります。当行は「管理職比率」を除く4項目を満たしており、今回2段階目の認定を受けました。
◯ワーク・ライフ・バランスの推進に向けた取り組み
「イクボス宣言」および「イクボス企業同盟」への加盟
「働き方改革」による生産性の向上とワーク・ライフ・バランスの実現に取り組んでいくために、2017年2月、県内民間企業初となる「イクボス宣言」を表明いたしました。「イクボス」とは、部下とのワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の両立)や人生を応援しながら、組織の実績や結果を出しつつ、自らも仕事や私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことをいいます。
同年4月には、全部店長が個々に「イクボス宣言」を行い、職場単位で働き方改革に取り組んでワーク・ライフ・バランスの向上に努めております。今後も「イクボス」の趣旨を踏まえ、さらに職員全員が充実感をもって働くことができる職場環境づくりと、組織活性化を図ってまいります。
イクボス休日セミナー
「イクボス」の考え方や行動を学ぶため、経営職・管理職を対象として、2017年3月、「イクボス休日セミナー」を開催し、本部および営業店より経営職・管理職者91名が参加いたしました。
㈱ビジネスコンサルタントの駒田剛氏が、働き方改革が求められている背景と、「イクボス」として生産性の高い組織を作る3つの視点、①職場規範改革、②タイムマネジメント、③業務改革・改善について講義を行いました。
また2018年1月には2回目のセミナーを開催、働き方改革が求められる背景とイクボスの概念・役割、生産性向上について、49名の受講者が理解を深めました。
支店長会議での役員・部店長による「イクボス宣言」
2017年4月に行われた全店支店長会議において、当行役員、部店長および関連会社の代表が、それぞれ「イクボス宣言」を表明いたしました。
同会議では、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事の川島高之氏が「イクボスのすすめ~経営戦略としてのワーク・ライフ・バランス」をテーマに講演を行い、講演終了後、成田頭取をはじめ役員、部店長、関連会社代表がそれぞれの目標を記した宣誓書を手に、「イクボス」を宣言いたしました。
育児休業者サポートセミナー
2017年9月、育児休業中の女性職員のスムーズな職場復帰を支援するため、「育児休業者サポートセミナー」を開催いたしました。育児休業中に、復帰後の働き方をイメージし、育児休業中の職員同士による情報交換の機会を提供することで、心理的負担を軽減することを目的としております。
プレママセミナー
2018年1月、出産予定のある女性職員(プレママ)向けに、出産・育児に伴う不安を軽減するための「プレママセミナー」を開催いたしました。
本セミナーは、出産に係わる悩みや不安を減らすとともに、有意義に産休・育休期間を過ごすためのヒントを得てもらうことと、プレママ同士の情報交換を目的としております。
<あおぎん>ママミーティング
2017年6月、育児休業復帰者情報交換会「<あおぎん>ママミーティング」が初めて開催されました。当日は3歳未満の子どもを育てる女性行員6名が参加し、育児休業から復帰した後の働き方や子育ての様子について、それぞれの立場について情報交換を行いました。
本ミーティーングは、働きながら子育てをするママの心理的負担を軽くするために、同じ立場の行員同士で話すことで悩みを解消してもらうことを目的としております。今後も随時開催し、引き続きママ行員同士のつながりの場にしていく予定です。
企業主導型保育所と提携
女性企画チーム(チーム椿)の提案により、2017年11月に青森県内2ヵ所の企業主導型保育所と利用契約を締結いたしました。2018年4月には、さらに2ヵ所の保育所と利用契約締結しており、今後も拡大していく方針です。
仕事と介護の両立支援セミナー
2017年8月、「仕事と介護の両立支援セミナー」を開催いたしました。高齢化の進展に伴い要介護の認定者数も増加しておりますが、介護の担い手となるのは働き盛りの職員です。仕事と介護の両立に備えて、介護の基礎知識や介護に関連した 社内制度、今から準備すべきこと等を学びました。
「あおもり働き方改革推進企業」に認定
2017年9月、「あおもり働き方改革推進企業」認定制度に認証されました。同制度は仕事と生活の両立や子育て支援等、働き方改革に積極的に取り組む企業を県が認証する制度で、当行は16番目の認証企業となりました。
同制度は、「あおもり働き方改革宣言企業」の登録を受けた事業主で、働き方改革への取り組み状況等、一定の要件をクリアした企業を県が認証することで、人材の定着・確保、社員の能力発揮、生産性の向上、働きがいのある職場の実現を促し、県内企業の成長加速を支援するものです。
当行は、若手の職場定着、女性の継続就業率、男性の育児休業取得、長時間労働是正等、9つの取組項目が評価され、今回の認証となりました。