ニュースリリース
株式会社青森クリーンに対する協調融資について -地域インフラの整備に向けた産業廃棄物最終処分場の建設-
平成29年4月28日
青森銀行は、株式会社青森クリーン(代表取締役 加藤秀人)がむつ市奥内地区にて実施する第3期産業廃棄物最終処分事業(以下、「本事業」という)について、当行主導による協調融資を実施したことをお知らせいたします。
当社は、これまで第1期(2001年)、第2期(2011年)と2度に亘り、産業廃棄物最終処分場を建設し、県内の産業廃棄物の受入や不法投棄された県境産業廃棄物の処理に取り組んでまいりました。今般、県内の産業廃棄物最終処分場における産廃の埋め立て残余容量が年々減少している状況を鑑み、今後も産業廃棄物を継続して受入すべく、本事業を実施するに至りました。
本事業は、「セル工法」(※1)と「サンドイッチ工法」(※2)を併用し、飛散防止対策や悪臭防止対策に努めるとともに、有機物の分解や重金属の溶出防止に優れた「準好気性埋立構造」(※3)を採用いたします。また、第1期、第2期に比し、広大な面積を活用し、埋立期間15年という長期安定的な産廃処理を実現させ、県内の廃棄処理における課題解決及び地域経済発展の一翼を担うこととなります。
当行は、今後とも地域経済の発展に向けた先駆的事業への資金供給を通じ、地域企業の支援と産業活性化に貢献してまいります。
≪当社の概要≫
会社名 |
株式会社青森クリーン |
代表者 |
加藤 秀人 |
本社所在地 |
青森県むつ市大字奥内字二又22 |
設立 |
1994年2月10日 |
事業内容 |
産業廃棄物及び一般廃棄物最終処分業 ・当社は、2013年2月に「エコアクション21」(※4)の認証、2015年10月には、青森県より産業廃棄物処分業及び特別管理産業廃棄物処分業において「優良産業廃棄物処分業者」に認定されており、「環境配慮型事業者」として積極的に取組んでおります。 |
≪事業概要≫
最終処分場の種類 |
管理型最終処分場 |
建設予定地 |
青森県むつ市大字奥内字二又山 |
埋立面積 |
51,318平方メートル |
埋立容量 |
755,776立方メートル |
埋立期間 |
15年 |
処理可能廃棄物の種類 |
燃え殻、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず、鉱さい等 |
工事スケジュール |
2017年 4月:最終処分場工事着工 2018年 12月:最終処分場竣工 2019年 1月:最終処分場稼働開始 |
≪協調融資概要≫
総事業費 |
25億円 |
当行融資額 |
10億円 |
参加金融機関等 |
当行、株式会社みちのく銀行、株式会社商工組合中央金庫、青森県信用保証協会、あおぎんリース株式会社、みちのくリース株式会社、三菱UFJリース株式会社 |
※1「セル工法」
1日分の搬入が終了した段階で廃棄物に覆土を行い、埋立地の地盤を安定させ、廃棄物の飛散や害虫の発生を防止する工法。
※2「サンドイッチ工法」
中間覆土と埋立を繰り返し行い、雨水等が廃棄物層に浸透して発生する汚水の地下水への混入を防止する工法。
※3「準好気性埋立構造」
①埋立地基礎地盤への侵出水の浸透を防止するとともに、②埋立層内の発酵熱によって自然に集排水管から埋立地内部へ空気を流入させ、廃棄物の好気性分解を促進させる構造。
※4「エコアクション21」
環境省が定めた「環境経営システム・取組み・報告に関するガイドライン」に基づき、環境への取り組みを適切に実施し、環境経営のための仕組みを構築、運用、維持する事業者を認証する制度。
以上