ニュースリリース
産学官金連携による寒冷地型植物工場の新設 及び6次産業化事業への取り組み支援について
平成27年7月30日
青森銀行は、環境緑花工業株式会社(本社:青森県八戸市/代表取締役 山谷 弘美)が新事業として手掛ける「寒冷地型植物工場」(以下、グリーンハウスという)の新設及びグリーンハウスでの6次産業化事業に対し、融資実行したことをお知らせいたします。
グリーンハウスは、未利用木質資源を利用したバイオマスエネルギーの活用に加え、地下水熱や高断熱二重フィルム等を導入した低コストエネルギー植物工場として稼動いたします。当社は、グリーンハウスにおける農産物栽培の運営・実証を行うことにより、県内アグリビジネス・6次産業化事業の発展および寒冷地対応型の植物工場普及に貢献いたします。当行は、産学官金の各分野との連携・協働によって展開される本事業の事業価値に着目し、グリーンハウスで栽培される野菜・果物等を担保とするABL(動産担保融資)※の融資手法を提案し、今般融資実行いたしました。
当行は、地域密着型金融推進の観点から、今後も県内アグリビジネス、再生可能エネルギーの普及・促進に向けた取り組みを積極的に支援し、地元金融機関としてのコンサルティング機能を発揮することで、地域経済の発展に貢献してまいります。
※ABL(アセット・ベースト・レンディング/動産担保融資)
ABLとは、企業が保有する動産や売掛債権等を担保として活用する融資手法です。従来担保として利用されていない商品・機械等の動産の価値に着目することで、不動産や個人保証に過度に依存しない資金調達が可能となります。
記
1.本事業の概要
事業の内容 |
グリーンハウスにおける農産物栽培の運営・実証事業 |
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事業地 |
青森県八戸市大字櫛引取揚石11番12、17、19 |
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作付面積 |
2,500㎡ |
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栽培品種 |
トマト、イチゴ、ベビーリーフ・葉物等 |
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年間出荷量 |
トマト |
30,000kg |
イチゴ |
2,500kg |
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ベビーリーフ・葉物等 |
16,670kg |
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事業開始日 |
平成27年7月 |
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総事業費 |
約2億3,000万円 |
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CSR |
・自然農業を実践体験から学べる場として、農業参入希望者や周辺住民の方々へグリーンハウスを公開予定 |
2.対象者
項目 |
内容 |
イチゴの高設栽培 |
地下水と沢水を利用し、簡易加温と木質バイオマスエネルギーの組み合わせによる環境制御を行う |
トマトの成長点の促進 |
軒高4、5mで環境制御し光合成を高め糖の転流効率を高める |
未利用資源の活用 |
未利用木質資源のバイオマス利用で燃料コストの大幅削減を図る |
地下水と沢水の利用 |
地下水と沢水の水温利用でヒートポンプの効率アップを図る |
高断熱二重フィルムと 遮光二重カーテンの利用 |
左記設備の導入によりエネルギーコストの削減を図る |
3.定員
企業名 |
環境緑花工業 株式会社 |
代表者 |
山谷 弘美 |
所在地 |
青森県八戸市大字河原木字千刈田12番地5 |
事業内容 |
当社は、昭和57年設立の土木工事、造園工事等を手掛ける事業者です。また、自社農場においてチップ・堆肥を作る堆肥化事業も担っております。今般新設したグリーンハウスにおいても原木および自社生産の木質チップを利用しており、資源の有効活用という観点から、循環型社会への貢献を目指しております。 |
【ご参考】こちらの資料(210KB)も合わせてご参照ください。
以上