【活動方針4】働きがいのある職場づくり
○行内コミュニケーション
「経営陣との意見交換会」の開催
当行の経営方針や営業戦略を経営陣自ら現場に伝え、営業現場の声を経営に活かすための話し合いの場として、「経営陣との意見交換会」を、2007年より毎年実施しています。2018年度は、10月15日~12月6日の期間、36会場で開催され、915名の職員が参加しました。今後も、「経営陣との意見交換会」における経営陣と現場の職員との忌憚のない対話を通じ、行内間の良好なリレーションづくりに取り組んでいきます。
メンター制度の導入
新入行員の人間的成長とキャリアアップをサポートするため、2009年度より「メンター制度」を導入しています。メンター制度は、職場において身近な相談相手である先輩が、新入行員の人間的成長とキャリア発達をサポートする仕組みです。なお、「メンター」とは助言者・指導者を、「メンティ」は指導される側を意味し、ここではメンターが新入行員と同一店内の先輩、メンティが新入行員のことを指しています。
○健康経営の推進
あおぎん健康宣言
青森県が全国ワーストの短命県であることを背景に、「健康」への取り組みが強化される中、従業員の健康増進の推進により生産性の向上を図る「健康経営」が注目されています。当行では、従業員の健康を重要な経営資源の一つと位置付け、健康増進による組織活力および生産性の向上を図るとともに、地域の皆さまの健康増進への積極的な支援により、青森県の短命県返上に貢献することを目的として、2014年2月「あおぎん健康宣言」を策定しました。
健康優良法人「ホワイト500」3年連続認定
従業員の健康管理を経営的な視点で考える「健康経営」について、優良な取り組みを実施している法人を顕彰する国の制度、「健康経営優良法人(大規模法人部門)ホワイト500」に3年連続で認定されました。
当行グループは、今後も「健康経営」を積極的に推進していくとともに、青森県の健康増進を支援し、短命県返上に貢献できるよう取り組んでいきます。
新入行員研修でのエクササイズ教室の実施
2018年度より運動の習慣化および健康への意識づけを高める取り組みとして、青森ワッツチアダンスチーム「ブルーリングス」と協力し、新入行員研修のカリキュラムとしてエクササイズ教室を実施しています。
健康増進「花王スマート和食プログラム」の実施
当行は、花王(株)と連携し、当行職員を対象として「花王スマート和食プログラム」を実施しています。この取り組みは、健康増進のために重要な「食生活」を見直すために、花王(株)が監修する健康的な「スマート和食弁当」を3ヵ月間昼食として食べ、定期的な食事チェックや健康状態の測定を行い、健康意識・健康状態の改善を図るものです。
本プログラムは、2015年度に弘前市内店、2017年度に八戸市内店、2018年度は青森市内店の職員を対象に3回実施され、20~50代の職員男女合計約150名が参加しました。
「健やか隊員養成プログラム」の実施
職員の健康意識の醸成を図るため、2015年度より「青森県医師会健やか力推進センター」が提供する「健やか隊員育成プログラム」を実施しています。「健やか隊員」とは、同センターが任命する地域や学校、職場における健康づくりのリーダーです。
4回目の開催となった2018年10月には、本部・営業店の次席者を中心に45名が参加し、健康教養に関する講義の他、骨密度や体組成等の健康測定、運動講義、栄養講義を通して健康に関する理解を深めました。プログラム修了者は、健康づくりのリーダー「健やか隊員」として、各所属店において健康づくり活動を行っています。
ピンクリボン運動~乳がんモデル体験会の実施~
乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進する「ピンクリボン運動」の一環として、2017年よりNPO法人あおもり男女共同参画をすすめる会の協力の下、当行職員向けに「乳がんモデル体験会」を実施しています。
2018年10月に行われた体験会では、胸のしこりを確認できるシリコン製の「乳がん触診モデル」を用いて同法人職員から指導を受けながら、しこりを見つける方法を学び、乳がんの早期発見と検診の大切さについて理解を深めました。
○ダイバーシティの推進
あおぎん「ウーマン・アクティブ」宣言!!
当行は、本格化する人口減少や成熟社会における価値観の多様化への対応として、より一層女性の活躍を推進するため2016年4月、「あおぎん『ウーマン・アクティブ』宣言!!」を行うとともに、女性活躍推進施策「あおぎん『ウーマン・アクティブ』プログラム」を策定しました。
2019年3月、同プログラム第1フェーズ(2016年4月1日~2019年3月31日)の期間終了に伴い、これまで培った女性活躍推進の風土をより一層発展させるため、第2フェーズ(2019年4月1日~2022年3月31日)の行動計画を策定しました。
「あおぎん『ウーマン・アクティブ』宣言!!」の内容
- 理念
- 女性が意欲に満ち溢れ、活き活きと仕事ができる職場を目指すことで、組織活性化および生産性向上を促進する
- 第2フェーズ目標
- 1.2021年度までに「年間の新規役席登用者における女性割合20%以上」を達成する
- 2.男性従業員の育児休業取得率を13%以上とする
「あおぎん『ウーマン・アクティブ』プログラム(第2フェーズ)」の概要
- 実施期間
- 2019年4月1日~2022年3月31日
- 取組内容
- 1.女性活躍推進風土の持続と発展
① 女性活躍推進に向けたさらなる理解促進
② ワーク・ライフ・バランスの向上
③ イクボスの取組推進
④ 育児・介護支援施策の継続実施
- 2.活躍フィールド拡大のための女性のキャリア形成支援
① 役席登用(資格)試験の女性受験者の増加
② 女性法人営業担当者の増加
<あおぎん>ウーマン・リーダーズ・ネットワーク
女性の活躍推進を後押しするため、青森県内の女性リーダーで構成する「〈あおぎん〉ウーマン・リーダーズ・ネットワーク」を、2015年3月に設立しました。会のメンバーは、企業経営者を中心に、青森県内の産・学・官・金の各分野において活躍する女性リーダーから構成され19名でスタートし、2018年9月には、第3回目の交流会が八戸市で開催されました。交流会では、「災害発生時における危機管理方法」や「管理職・部下とのコミュニケーションにおける人材育成」をテーマに意見を交換しました。続いて、産婦人科医の対馬ルリ子氏が実行委員長を務める「ハッピーウーマン・奥入瀬サミット」に参加、トークセッション「人生100年時代の女性の生き方」「フランスに学ぶ女性の健康と幸せとは」などを聴講しました。
女性企画チーム「チーム椿」の活動
【女性企画チーム(チーム椿)のロゴマーク】
2016年8月、女性の視点を営業や経営に活かすために「女性企画チーム『チーム椿』」が結成されました。チーム椿は、同年4月に策定された「あおぎん『ウーマン・アクティブ』プログラム」に基づき設立、2018年9月には第3期生として6名のメンバーが認定され、商品・サービス等の企画・提案、外部団体との交流、職場活性化、ワーク・ライフ・バランスの実現に向け、取り組んでいます。
2018年11月には、東奥日報社女性倶楽部「女子○(ジョシマル)」とのコラボにより、「あおもり学~アートな十和田で、美レッスンしませんか~」を企画しました。このイベントのコンセプトは、十和田市の魅力を再発見してもらうとともに、クラウドファンディングの活用事例から当行の取り組みを知ってもらうことで、県内各地から会員16名が参加しました。
当日は、まちなか散策や市立美術館見学のほか、石鹸工房「種々と木々」の岩城利英子氏が作る雪の泡せっけんの泡体験やバスソルト作り体験などが行われました。雪の泡せっけんは、十和田支店が起業後間もない岩城氏にクラウドファンディングの活用を提案し、プロジェクトの組成と情報発信を支援したものです。
厚生労働省より「えるぼし認定」
当行は、2016年4月に施行された女性活躍推進法に基づく「基準適合一般事業主」として青森労働局長より認定(えるぼし認定)を受けました。
えるぼし認定制度とは、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画を策定し、届出を行った事業主のうち、女性の活躍推進への取り組みの実施状況が優良な事業主が労働局への申請により厚生労働大臣から認定を受けられるものです。認定の段階は、「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの評価項目を満たす項目数に応じて3段階あり、当行は「管理職比率」を除く4項目を満たしたことから2段階目の認定を受けました。
◯ワーク・ライフ・バランスの推進
「イクボス宣言」に係る取り組み
「イクボス宣言」および「イクボス企業同盟」への加盟
「働き方改革」による生産性の向上とワーク・ライフ・バランスの実現に取り組んでいくために、2017年2月、県内民間企業初となる「イクボス宣言」を表明しました。「イクボス」とは、部下とのワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の両立)や人生を応援しながら、組織の実績や結果を出しつつ、自らも仕事や私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことをいいます。
同年4月には、全部店長が個々に「イクボス宣言」を行い、職場単位で働き方改革に取り組んでワーク・ライフ・バランスの向上に努めています。今後も「イクボス」の趣旨を踏まえ、さらに職員全員が充実感をもって働くことができる職場環境づくりと、組織活性化を図っています。
「手作りおもちゃでパパと遊ぼう」休日イベント
2018年8月、県観光物産館アスパム(青森市)にて、子育て世帯の当行男性職員を対象に、子どもとの触れ合いを深める「『手作りおもちゃでパパと遊ぼう』休日イベント」が開催され、12組の親子が楽しい時間を過ごしました。
本企画は、おもちゃ作りを通じて子どもとパパとの触れ合いを深めることで、男性の育児参加意識を醸成し、子育てパパ同士のネットワークを作るとともに、育児に係る時間から女性を解放することを目的としています。なお本企画は、女性企画チーム「チーム椿」の発案により、ワーク・ライフ・バランスに係る取り組みとして実現したものです。
当日は、「ファザーリングジャパン東北」理事の齊藤望氏を講師に迎え、子育て世帯の男性職員12人と2歳から9歳までの子ども19人が、新聞紙や紙皿などを使ったおもちゃ作りや、おもちゃを使った遊びを通じて、親子の触れ合いを深めました。
イクボス休日セミナー
「イクボス」の考え方や行動を学ぶため、経営職・管理職を対象として、2017年3月より、「イクボス休日セミナー」を開催しています。
2018年11月には、NPO 法人ファザーリング・ジャパン理事の川島高之氏を講師に招き、「イクボスのすすめ~これからの時代と働き方」をテーマに3回目のセミナーを開催、働き方改革の必要性や、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けたマネジメント方法、部下とのコミュニケーション方法について、50名の受講者が理解を深めました。
出産・育児に係る支援
<あおぎん>ママミーティング
2019年3月、育児休業復帰者情報交換会「<あおぎん>ママミーティング」が開催されました。本ミーティングは、「あおぎん『ウーマン・アクティブ』プログラム」の一環として、2017年6月に初めて開催され、2回目となる今回のミーティングには、3歳未満の子どもを育てる女性行員8名が参加し、育児休業から復帰した後の働き方や子育ての様子について、それぞれの立場について情報交換を行いました。
本ミーティングは、働きながら子育てをするママの心理的負担を軽くするために、同じ立場の行員同士で話すことで悩みを解消してもらうことを目的としています。今後も随時開催し、引き続きママ行員同士のつながりの場にしていく予定です。
育児休業者サポートセミナー
2017年9月より、育児休業中の女性職員のスムーズな職場復帰を支援するため、「育児休業者サポートセミナー」を開催しています。育児休業中に、復帰後の働き方をイメージし、育児休業中の職員同士による情報交換を行うことで、心理的負担を軽減することを目的としています。2018年11月には5回目が開催されました。
プレママセミナー
2017年1月より、出産予定のある女性職員「プレママ」向けに、出産・育児に伴う不安を軽減するための「プレママセミナー」を開催しています。
本セミナーは、出産に係わる悩みや不安を減らすとともに、有意義に産休・育休期間を過ごすためのヒントを得てもらうことと、プレママ同士の情報交換を目的としています。2019年4月には6回目が開催されました。
企業主導型保育所との提携
女性企画チーム「チーム椿」の提案により、2017年11月に青森県内2ヵ所の企業主導型保育所と利用契約を締結しました。2019年3月時点で、青森市・弘前市・八戸市において5ヵ所の保育所と利用契約を締結しています。
「あおもり働き方改革推進企業」に認定
2017年9月、「あおもり働き方改革推進企業」認定制度に認証されました。同制度は仕事と生活の両立や子育て支援等、働き方改革に積極的に取り組む企業を県が認証する制度で、当行は16番目の認証企業となりました。
同制度は、「あおもり働き方改革宣言企業」の登録を受けた事業主で、働き方改革への取り組み状況等、一定の要件をクリアした企業を県が認証することで、人材の定着・確保、社員の能力発揮、生産性の向上、働きがいのある職場の実現を促し、県内企業の成長加速を支援するものです。
当行は、若手の職場定着、女性の継続就業率、男性の育児休業取得、長時間労働是正等、9つの取組項目が評価された結果、認証となったものです。