《あおもりトピックス》「青森銀行記念館」リニューアル
弘前市が2018年度から整備工事を行っていた、国重要文化財「旧第五十九銀行本館(青森銀行記念館)」が4月17日リニューアルオープンしました。
同記念館は当行の前身である第五十九銀行(第五十九国立銀行から改組)の本店として、明治37(1904)年11月に、弘前市を中心に多くの近代建築を手がけた名匠・堀江佐吉により弘前市親方町に落成。昭和18(1943)年10月の五行合併による当行創立以降は、青森銀行弘前支店として弘前市民に親しまれてきました。
1965年4月に現在の弘前支店を新築した際、保存を求める市民の要望に応え、50メートルほど離れた現在地に曳家で移動し「青森銀行記念館」としてオープン。2018年4月には、弘前市の景観まちづくり整備事業に協力し、市民や全国の皆さんに愛される建物として保存・活用してもらうため、弘前市に寄贈しました。
今回のリニューアルは、歴史的建造物を活用し地域活性化を目指すため、弘前市が整備を行ったもので、老朽化で傷んだ外壁などの修繕をはじめ、課題だった寒さや暗さを空調や照明設備の導入で改善。建築当時から残る床材を保護するための養生などを行い、靴を脱がずに入場できるようにしています。
1階の旧営業室部分には青森銀行の歴史などを展示。2階部分には市内の歴史的建造物をパネルで展示しています。また、1階ではビオラやバイオリンなどのコンサートを楽しめるよう一般市民に貸し出すほか、物販を行う業者への貸出も行うとのことです。開館時間は午前9時半から午後4時半まで、入館料は一般200円、毎週火曜と年末年始は休館です。
おりしも、現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の時代設定は幕末から明治。ソーシャルディスタンスを保ちながら、弘前市に残る藩政期の社寺建築から「青森銀行記念館」をはじめとした明治期の洋風建築を巡るマイクロツーリズムを楽しまれてはいかがでしょうか。