地銀共同センターの次期勘定系システム基盤について~国内初のオープン系共同利用型クラウド基盤「統合バンキング」の適用~
青森銀行は、次期勘定系システム基盤に関して、地銀共同センター※1参加行とともにNTTデータの国内初となるオープン系共同利用型クラウド基盤「統合バンキングクラウド」とする方針を確認し、2028年の第一号の適用に向け、今後、参加行と協力して取り組みを進めてまいります。
記
1.概要
当行を含む地方銀行13行からなる地銀共同センターでは、NTTデータとともに「オープン基盤」、「業務アプリケーション継承」、「コミュニティクラウド」の3つの基本方針に沿って次期勘定系システム基盤の検討を進めてきましたが、この度、国内初となるオープン系共同利用型クラウド基盤である「統合バンキングクラウド」上に勘定系システム基盤を適用・構築していくことといたしました。これにより、より安心・安全なシステムを利用しつつ、オープン化による勘定系システムの軽量化を図るとともに経営資源を戦略領域に集中することで、お客さまに付加価値の高いサービスの提供を目指します。
これは、横浜銀行をはじめ地方銀行6行からなるMEJAR※2との共同研究会「CMS-WG※3」の主要テーマである「勘定系システムの効率的運用」の実現に向けた取り組みの一環で、2024年1月にNTTデータが開発・提供するPITON(ミドルソフト)を採用してオープン基盤に移行したMEJARの先行事例等も取り入れることにより、他金融機関の移行についても安心・安全に実現可能なスキームとなっております。
2.今後の予定
地銀共同センターの勘定系システムは、2028年に第一号となるオープン系共同利用型クラウド基盤「統合バンキングクラウド」の適用を目指し、引き続き、共同研究会「CMS-WG」の中で勘定系システムに留まらない付加価値の高い共同利用型のサービス提供に向けた検討を継続します。
※1 地銀共同センター
NTTデータが構築・運営する、地方銀行・第二地方銀行向け基幹系共同センター。
参加行は以下の通り(利用開始および銀行コード順)
京都銀行、千葉興業銀行、岩手銀行、池田泉州銀行、愛知銀行、福井銀行、青森銀行、秋田銀行、四国銀行、鳥取銀行、西日本シティ銀行、大分銀行、山陰合同銀行
※2 MEJAR
NTTデータが構築・銀行が主体で運営する、地方銀行・第二地方銀行向け基幹系共同センター。
参加行は以下の通り(利用開始および銀行コード順)
横浜銀行、北海道銀行、北陸銀行、七十七銀行、東日本銀行、広島銀行(2030年度より共同利用予定)
※3 CMS-WG
地銀共同センター及びMEJARが、共同化グループの枠組みを超えたシステム運用の効率化を検討するため、2021年11月に設立したワーキンググループ。
以上